アルバイト 先輩ケルバン編 |
もう一人の先輩、ケルバン。
彼はアッキーよりお兄さん。私の弟と同じ年齢。
彼は、しっかりもので、ツンデレ君だった。
先輩風を私にビュンビュンふかせていた。ビシバシ!
でも、私も疑問に思ったら反抗していたから(生意気にも、、)いろいろ口論したこともあったけど、最後はなるほどねって理解してくれたりしてくれたし、彼も私に説明して納得させてくれた。
彼は本当に明るい人。下ごしらえの2時間は鼻歌どころではない大声で歌を歌っていた。日本であれを誰かがやったら、笑うか、突っ込むか白い目で見るだろうけど、周りは平然。私ははじめ、大笑いして彼をみたら、「なんで笑ってるの?」って私の方が変な人扱いだった。毎日長時間労働で疲れていても、嫌なことがあっても、材料オーダーし忘れてピンチでも、彼の鼻歌はいつものことだった。大声で1,2フレーズだけ。その鼻歌を聞くとなんだかキッチンは和やかになり、みんな朝の眠たい雰囲気から開放されて、包丁の刻む音とかいろんな広東語の雑音とかが聞こえて、そのうちにご飯炊けて、パスタが茹で上がるいい匂いがして、パンが焼けるかおりもしてきて、1日が始まるんだなあという感じになっていく。彼の鼻歌はそう言う意味で私はなんとなく好きだった。私個人的に元気をもらってた気がする。
私は彼を一番話をよくしてた。彼がよく話しかけてきてくれたからだと思う。日本語と広東語のExchangeもよくした。私よりも彼はよく日本語を覚えたと思う。彼の口癖は「Because オレ、カッコイイ。」「あなた、ご飯食べる?」